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福島の東京電力職員は泣きながら報告していたが、泣いている場合ではない。しかし、安全だと周囲に言い続け、それを自らも信じ込んでいたわけだから、それが崩れてしまったショックは実は大きいのではないかと思う。よく「被災地の子供たちに心のケアを」という。同じ事が原子力発電所の現場マネージャにも必要なはずだ。

彼らがかわいそうだから、対応を代われといっているのではない。こうした人たちに対応を任せて、それを外側から非難しつづけることはとても危険なことだと思うのだ。そして、今更心のケアをしたところででムラビトたちのアンビバレントな気持ちは解消されないだろう。一度できたムラを対症療法的に治療するのは難しいし、ほとんど不可能なのではないだろうか。

彼らの関心は、法令に沿っていさえすれば、マスコミに叩かれさえしなければという点に移って行くだろう。結果的に誰かの助けがあれば効率的に対応できそうな問題が解決しなくなってしまう。これは福島県の太平洋沿岸に人が住めなくなり、関東地方の乳幼児を抱えた親たちが今後何十年も子どもたちの健康を心配するという事態を招く。

マネジメントに携わる人たちは、ビールを飲みながら「東電ってバカだなあ」などと思わない方がいい。感情的に見捨てられつつも実は組織を下支えしているチームはめずらしくない。もちろん問題が起きたときには「手遅れ」なのだが、こうした「ムラ」ができないように、日頃から予防しておかなければならないのである。一般には、人材交流と、適切な予算の配備、報償制度が有効とされている。日本のように個人が組織の価値に依存する傾向の強い社会では、社会的な認知も重要なのではないかと思われる。

孤立する組織 (Keynotes)

小規模な事象はデスマーチなどでも観測できるな。大きな問題は「破綻」インパクトが、原発の場合にはお話にならないくらい大きいってコトだ。

(via nagas)

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